「薬味」の効能

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 少し手間をかけて料理に薬味を添えると一層味わい深くなるものですが、その役割は食材の香りや風味を引き立て彩りよく仕上げてくれることだけでなく、健康をもたらす効果もあると言われます。

 「薬味」はもともと、中国医学におけるくすりの作用成分を意味する用語でした。中国最古の薬物書とされる1世紀の 『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』 では、食物の5つの味覚 「五味(甘・苦・酸・辛・鹹(塩味))」にそれぞれの効能があるとし、それらを体質などに応じて取り入れることが大切としていました。その作用成分を指す言葉として、1 世紀の中国歴史書 『漢書(かんじょ)』 で「薬味」ということばが使われています。

 日本で薬味が使われるようになったのは江戸時代で、そばやうどんに大根・ねぎ・しそ・生姜・山葵などが添えられたり、寿司にわさびをつけて食べることがブームになっていたそうです。当時は冷蔵庫なんてない時代だったので、薬味を活用して殺菌作用などの効果を得ていたとも考えられています。

 現代では何気なく使うことも多くなっていた薬味ですが、日常に上手く取り入れることで美味しく健康維持できるよう、その効能を見直してみるのも良さそうです。

●薬味の健康効果

薬味健康成分見込める効果
ねぎ硫化アリル殺菌作用・疲労回復・血流促進・免疫力向上
アリシン殺菌作用・血行促進作用
ビタミンA・C免疫力向上
貧血予防・疲労回復
カリウム高血圧予防
食物繊維整腸作用
カルシウム骨の健康を保つ
薬味健康成分見込める効果
みょうがアントシアニン抗酸化作用
α-ピネン食欲増進作用・血流促進
カリウム高血圧予防
カンフェン抗菌作用・抗炎症作用
ミョウガジアール血流促進・抗菌作用
食物繊維整腸作用
薬味健康成分見込める効果
三つ葉クリプトテーネン食欲増進作用・消化促進・不眠症改善
ビタミンC疲労回復・肌荒れ防止
β-カロテンβカロテンは、体内でビタミンAへ変化。抗酸化作用・目や皮膚の粘膜を保護
カリウム高血圧予防
カルシウム骨の健康を保つ
薬味健康成分見込める効果
生姜ビタミンB1・B2免疫力向上
シネオール食欲増進作用
ショウガオール血行促進・殺菌作用
薬味健康成分見込める効果
わさびアリルイソチオシアネート抗菌・抗虫作用・食欲増進・血栓予防・免疫力向上など
薬味健康成分見込める効果
大葉ぺリルアルデヒド・シアニジン強い防腐・殺菌効果
βーカロテンβカロテンは、体内でビタミンAへ変化。抗酸化作用・目や皮膚の粘膜を保護
ビタミンB2髪・肌・爪などの健康維持
薬味健康成分見込める効果
大根ビタミンC疲労回復・肌荒れ防止
食物繊維整腸作用
アリルイソチオシアネート抗菌・抗虫作用・食欲増進・血栓予防・免疫力向上など
ジアスターゼ胃もたれ防止
薬味健康成分見込める効果
ゆず・すだち・かぼすビタミンC疲労回復・肌荒れ防止
クエン酸疲労回復・食欲増進・殺菌作用
薬味健康成分見込める効果
海苔食物繊維整腸作用
ビタミンC疲労回復・肌荒れ防止
ビタミンB1・B2疲労回復
タウリン肝機能の強化
EPA(イコサペンタエン酸)悪玉コレステロールの抑制
薬味健康成分見込める効果
ごまカルシウム骨の健康を保つ
貧血予防
亜鉛味覚を正常に保つ・抗酸化作用
リノール酸免疫力向上
オレイン酸悪玉コレステロールの抑制
ビタミンE抗酸化作用・血流促進
セサミン悪玉コレステロールの抑制・抗酸化作用
薬味健康成分見込める効果
唐辛子βカロテンβカロテンは、体内でビタミンAへ変化。抗酸化作用・目や皮膚の粘膜を保護
ビタミンC疲労回復・肌荒れ防止
ビタミンE抗酸化作用
薬味健康成分見込める効果
にんにくビタミンC疲労回復・肌荒れ防止
ビタミンB6たんぱく質の代謝をサポート
マンガン骨の形成を促す
アリシン殺菌作用・免疫力向上
薬味健康成分見込める効果
梅干しクエン酸疲労回復・食欲増進・殺菌作用
カルシウム骨の健康を保つ
ピルビン酸肝機能の強化
薬味健康成分見込める効果
山椒サンショオール消化促進・血流促進・殺菌作用
シトロネラール鎮静効果・殺菌作用
ジテルペン抗酸化作用
カリウム高血圧予防
薬味健康成分見込める効果
かつお節イノシン酸新陳代謝促進
ヒスチジン脂肪燃焼促進
カリウム高血圧予防
カルシウム骨の健康を保つ
EPA(エイコサペンタエン酸)血流促進
必須アミノ酸筋肉量を増やすBCAA(イソロイシン、ロイシン、バリン)など 必須アミノ酸を効率よく摂取可能。
貧血予防・疲労回復
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