味噌は、穀物に塩、麹(こうじ)を加えて作る発酵食品です。地域ごとの歴史とも関わりが深く、地域性の強い日本の伝統的な調味料です。その味噌を使った代表的な料理といえば味噌汁。多くの日本人の朝食にはかかせません。これほどなじみ深い料理で日常的に使用していながら、味噌の種類はなかなか複雑なもので、この調味料をうまく使いこなすことは日本人にも簡単ではないようです。
味噌を分類する場合、原料や味、色などで分けられます。
●原料の分類
「米味噌」「麦味噌」「豆味噌」
●味の分類
「甘味噌」「甘口味噌」「辛口味噌」
●色の分類
「赤味噌」「淡色味噌」「白味噌」
原料については、最も一般的なのが米味噌で、生産量の8割を占めます。麦味噌は主に九州・四国・中国地方で、豆味噌は東海地方で多く生産され、代表的なものに「八丁味噌󠄀」があります。味噌の味に影響を及ぼす要素は様々ですが、塩分が少なく麹(こうじ)の割合が多いと、甘い味噌になる傾向があります。色の違いは、糖とアミノ酸が反応する「メイラード反応」という現象によって生じるそうです。赤味噌は辛口が多く、白味噌は甘みのあるものが多いです。
味噌汁を作るには、どんな味噌を使うかを考えたり、複数の味噌を合わせてみたり、また、何で出汁(だし)をとるか、どんな具を入れるかなど、味を変えるためにいろいろな選択肢があります。素材を自由自在に使いこなせるようになったらきっと楽しい。
自分好みの最高の味噌汁を作ってみたいです。

